約6,600万年前の白亜紀末、地球の生態系を一変させる大惨事が発生しました。直径約10kmの小惑星がメキシコ・ユカタン半島(現在のチクシュルーブ・クレーター)に時速約72,000kmで衝突し、恐竜を含む全生物種の約75%が絶滅しました。
1. 衝突のエネルギー規模
衝突時の放出エネルギーは約$10^{24}$ジュール(TNT火薬換算で約100テラトン=広島原爆の約10億倍)と推定されています。これにより直径約180km、深さ20kmの巨大クレーターが一瞬で形成されました。
2. 衝突直後の連鎖的カタストロフィ
- **超巨大津波**: 衝突地点周辺で高さ300mを超える大津波が発生し、南北アメリカ大陸の沿岸部を呑み込みました。
- **全球熱線放射**: 大気圏外に吹き飛ばされた岩石破片が再突入する際、全地球規模で熱線を放射し、世界中の森林が同時多発的に炎上しました。
- **衝突の冬(核の冬)**: 大気中に放出された数千億トンの煤と硫黄エアロゾルが太陽光を遮断し、地球全体の気温が10℃以上急低下。植物の光合成が数年間にわたり停止し、食物連鎖が崩壊しました。
3. 生命の再生と哺乳類の繁栄
この壊滅的な環境激変を生き延びた小型の地中性哺乳類や鳥類(小型獣脚類の子孫)が、その後の新生代において爆発的な適応放散を遂げ、人類へと至る進化の道を拓くことになりました。